この課では謙譲の表現を学習します。尊敬の表現は主語が「上の人/知らない人」であったのに対し、謙譲の表現は主語が「私」になります。そこを押さえていれば、尊敬語と謙譲語の混同がなくなると思います。プリントもぜひご活用ください。
参ります おります 頂きます 申します 致します 拝見します 存じます 伺います
お目にかかります 淹れます[コーヒーを] 用意します
緊張します 叶います[夢が] 応援します 感謝します
(ございます)(放送します)(撮ります[ビデオに])(協力します)
わたくし ガイド メールアドレス スケジュール 再来週 再来月 再来年 賞金 きりん
(お宅)(郊外)(アルバム)(半年)(ただ今)(自然)(象)
初めに 心から
(最初に)(最後に)
ころ
(~でございます)(一言よろしいでしょうか。)
※()内はみんなの日本語初版に入っていた単語。
アプリに関しては別記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひこちらを参考にして見てください!(→Langoal Appの使い方)
T:たくさんの本を持っています。私は言います。重そうですね。私が持ちますよ。
S:重そうですね、私が持ちますよ。
T:おばあさんが重い荷物を持っています。おばあさんは上の人ですから丁寧に話します。
S:私が持たれます/お持ちになります…?
T:私がお持ちします。
S:私がお持ちします。
T:49課では何を勉強しましたか。
S:尊敬語です。
T:尊敬語は主語(subject)は誰ですか。
S:上の人です。
T:今日勉強するのは、主語は私です。上の人と話すとき、私は下にならなければなりません。特別な言葉を使います。「謙譲語」と言います。
せんせいは ほんを おもちになります。
→しゅごは「せんせい」…そんけいご
わたしが ほんを おもちします。
→しゅごは「わたし」…けんじょうご
T:たくさんの本をコピーしています。私が手伝いますよ。先生に言ってください。
S:私がお手伝いします。
T:いいですね。
おVますにします
わたしが おもちします。
わたしが おてつだいします。
(練習の流れで)
T:私が金閣寺を案内します。
S:お案内します…?
T:ご案内します。
S:ご案内します。
T:どうして「ご」案内ですか?
S:名詞ですから。
T:いいですね。
T:覚えてしまったら難しくないので、頑張りましょう!
*49課で「お/ご~ください」で動詞と名詞の違いを勉強しているので理解も早いと思います。
*応用では尊敬語で質問されて、謙譲語で答える練習。
T:カップルが写真を撮っています。二人で撮れないようです。私は言います。
S:撮りましょうか。
T:お撮りしましょうか。
S:お撮りしましょうか。
T:おじいさんは道が分からないようです。私は言います。
S:案内しましょうか。
T:ご案内しましょうか。
S:ご案内しましょうか。
おV/ごNしましょうか。
おとりしましょうか。
ごあんないしましょうか。
おV/ごNしましょうか。
T:私は友達に昨日の授業について聞きました。先生の場合はどうですか。
S:私は先生に昨日の授業についてお聞きしました。
T:「聞きます」は独別な謙譲語があります。「伺いました」
S:伺いました。
T:仕事の面接です。丁寧な言葉で話さなければなりません。まずは名前を言います。
S:私はフォンです。
T:私はフォンと申します。
S:私はフォンと申します。
T:私はベトナムから参りました。
S:私はベトナムから参りました。
✳︎答えや絵カードが見たい方はこちらからどうぞ。
いきます/きます → まいります
います → おります
みます → はいけんします
いいます → もうします
たべます/のみます/もらいます → いただきます
します → いたします
あいます → おめにかかります
ききます/ほうもんします → うかがいます
しっています → ぞんじています
しりません → ぞんじません
尊敬語「ご存知です」は名詞だが、謙譲語「存じています」は動詞。似ているので注意すること。
T:普通形も練習しましょう。
まいります → まいる
はいけんします → はいけんする
もうします → もうす
いただきます → いただく
おめにかかります → おめにかかる
うかがいます → うかがう
①すべての特別な謙譲語の口頭練習
(ex)T:いきます→S:参ります T:います→S:おります
②すべての特別な尊敬語の普通形口頭練習
(ex)T:まいります→S:まいる、まいらない、まいった、まいらなかった
*⑦は受付の人と話しているが、受付の人にとって鈴木さんは「ウチ」の人なので謙譲語を使っています。余裕がある場合は「ウチ」と「ソト」の関係も少し説明できるといいと思います。
宿題では下記の3冊をレベルや目的、やる気に応じて使い分けています。どのように使い分けているかはこちらから
(⇒【初級日本語】授業の流れ)