この課では「あげもらい」を学習します。物の授受「あげます」「もらいます」に加えて「くれます」を導入し、行為の授受「てあげます/もらいます/くれます」と展開していきます。物の授受と行為の授受をはっきりさせること、主語が省略された場合に正しく言えるようになることを目標にして、たくさん練習させましょう!
目次
くれます 直します 連れて行きます 連れて来ます 送ります[人を] 紹介します 案内します 説明します
(淹れます[コーヒーを])
おじいさん おじいちゃん おばあさん おばあちゃん 準備 引っ越し (お)菓子 ホームステイ
((お)弁当)
全部 自分で
他に
※()内はみんなの日本語初版に入っていた単語。
アプリに関しては別記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひこちらを参考にして見てください!(→Langoal Appの使い方)
(7課「あげます」「もらいます」を復習)
T:2月14日です。日本では誰が何をあげますか?
S:女の子は男の子にチョコレートをあげます。
T:男の子は?
S:男の子は女の子にチョコレートをもらいます。
T:佐藤さんの誕生日です。佐藤さんは…
S:佐藤さんはナタリーさんに本をもらいました。佐藤さんはリーさんに時計をもらいました。佐藤さんは田中さんに花をもらいました。
T:ナタリーさんは?
S:ナタリーさんは佐藤さんに本をあげました。リーさんは佐藤さんに時計をあげました。田中さんは佐藤さんに花をあげました。
T:私の誕生日です。私は?
S:私はナタリーさんに手紙をもらいました。私はリーさんにかばんをもらいました。私は田中さんにケーキをもらいました。
T:ナタリーさんは?
S:ナタリーさんは私に手紙をあげました。
T:ナタリーさんは手紙をくれました。
○○さんはわたしにカードをあげました。
↓
○○さんはカードをくれました。
T:「私に」の時、「あげます」を使いません。「くれます」を使います。
T:「くれます」の時、「私に」は言わなくてもいいです。
T:私は去年の誕生日に、いろいろなものをもらいました。カードと花と本です。
T:カードは友達がくれました。
T:花は彼がくれました。
T:本は父がくれました。
はなは ちちが くれました。
T:皆さんは誕生日何をもらいましたか?
T:誰がくれましたか?
T:子供の時、お父さんの誕生日に何をあげましたか?
S:絵をあげました。歌いました。ピアノを弾きました…
T:私はお父さんにプレゼントをあげました。(物)
私はお父さんに、歌を歌ってあげました。(気持ち)
わたしは おとうさんに プレゼントを あげました。(もの)
わたしは おとうさんに うたを うたってあげました。(きもち)
T:皆さんは?
S:私はピアノを弾いてあげました。/私は絵を描いてあげました。
T:友達はカバンをわすれました。皆さんは親切です。友達に何をしてあげますか?
S:私は本を貸してあげます。/私は本を見せてあげます。/私はノートをコピーしてあげます。
*「てあげます」は目下の人に使う。目上の人に直接言ってはいけない。
*助詞に注意が必要な動詞人を…連れて行きます/送ります/紹介します/案内します人の物を…取ります/置きます/掃除します/
T:私は足が痛いです。歩くことができません。
T:私は友達に花をもらいました。
T:私は友達にご飯を作ってもらいました。
わたしは ともだちに はなをもらいました。(もの)
わたしは ともだちに ごはんを つくってもらいました。(きもち)
T:私は友達に…(③)
S:買い物してもらいました。
(人と通り確認する)
④掃除してもらいました。
⑤犬を散歩してもらいました。
⑥洗濯してもらいました。
×わたしは レストランのひとに ごはんを つくってもらいました。
〇わたしは かのじょに ごはんを つくってもらいました。
T:どうして上はダメですか?(少し考えさせる)
T:上は「親切な気持ち」じゃありません。仕事です。下は「親切な気持ち」です。親切な気持ちがあるとき、「~てもらいます」を使います。
(「てもらいます」と同じイラストを使って)
T:私は足が痛いです。歩くことができません。
S:友達は花をくれました。
T:「くれます」の時、「わたしに」は言わなくてもいいです。
T:②友達はご飯を作って
S:ご飯を作ってくれました。
T:「てくれます」の時、「わたしに」は言わなくてもいいです。
ともだちは はなをくれました。(もの)
ともだちは ごはんを つくってくれました。(きもち)
T:③は?
S:友達は買い物してくれました。
④掃除してくれました。
⑤犬を散歩してくれました。
⑥洗濯してくれました。
*「てもらいました」… 自分がお願いをしてやってもらったときに使うことが多い。
*「てくれました」… 自分はお願いをしていないが、進んでやってもらったときに使うことが多い。
宿題では下記の3冊をレベルや目的、やる気に応じて使い分けています。どのように使い分けているかはこちらから
(⇒【初級日本語】授業の流れ)