「新毎日の聞き取り50日」

今回は「新毎日の聞き取り50日上/下」の紹介したいと思います。

2020/12/05

「新毎日の聞き取り50日」とは?


初級の文型を全部学習し終えても、リスニング力があまりなくて心配…という学生は少なからずいると思います。 また会話を苦手としている学生も、どうして会話ができないのかというと、実は日本人が言っている内容が聞き取れていないことが原因だったりします。 

そんな時、おすすめなのが「新毎日の聞き取り50日上/下」です。 
こちらの本は上巻/下巻と分かれていて、レベルとしては初級の学習が終わった人が対象となっています。 

上巻25トピック、下巻25トピック合わせて50トピックからなっていて、どれも現代の日本社会についてや、日本人の考え方などを短く簡潔にまとめたような話になって言います。 どんなトピックがあるかは以下の通りです。

下巻

26.

いただきます

27.

川を渡る

28.

車は左、人は右?

29.

千羽鶴

30.

合格は誰のおかげ?

31.

時差ぼけ

32.

小判がこわい

33.

道路からメロディー

34.

カラオケ発明者にノーベル賞?

35.

砂糖の消費量

36.

盆栽

37.

駅伝

38.

波力発電

39.

河童

40.

「もったいない」を国際後に!

41.

思いがけない援助

42.

新幹線の顔

43.

ビルの地下の野菜畑

44.

イルカは頭がいい?

45.

留学生文学賞

46.

菜の花プロジェクト

47.

今日は何色のスーツですか

48.

缶コーヒーの値段

49.

あがらないためには

50.

国際宇宙ステーション

上巻

1.

もしもし

2.

旗のデザイン

3.

海からの便り

4.

カラスのカー子ちゃん

5.

たためるピアノ

6.

日本人と果物

7.

待つ時間・待たせる時間

8.

震度3

9.

世界の人口

10.

牛丼の作り方

11.

ドライアイ

12.

日本の地方都市

13.

横断歩道

14.

弁当の日

15.

コンビニ図書館

16.

右回りの時計

17.

目にやさしい色

18.

上手に泣いて、ストレス解消

19.

阿波踊り

20.

富士山が見えるところ

21.

アニメ文化の輸出

22.

十二支の話

23.

東京を回る山手線

24.

どんな結婚披露宴がいい?

25.

通話をやめた若者

私が本書をおすすめする理由は、トピックが豊富でおもしろいからです。

トピックが豊富なので、学習者の興味のありそうなトピックを選んで学習することも可能ですし、リスニングをした後、そのトピックに沿った会話練習もできます

本書の構成

本書は以下のような構成になっています。

 ①     イラスト
②     はじめに
③     聞きましょう(問題Ⅰ・問題Ⅱ)
④     一口メモ 

以下、私がどのように本書を使っているか紹介します。

イラスト/はじめに

「イラスト」と「はじめに」を読む⇒これからどんな話を聞くか予測してもらう

その話題について学習者に興味を持ってもらえるように指導していきます。

聞きましょう(問題Ⅰ・問題Ⅱ)

CDを流す⇒問題Ⅰ→もう一度CDを流す⇒問題Ⅱ

問題Ⅰは話しの大意をつかむ問題で、問題Ⅱはディクテーションor話のポイントの要約です。
私は一回聞いて問題Ⅰ、もう一回聞いて問題Ⅱ。問題Ⅱが埋められなかった場合は三回目を聞きます。

答え合わせ/スクリプト配布

答え合わせ⇒スクリプトを配布⇒Sが黙読⇒全文リピート練習⇒Sだけ全文読む

スクリプトを配布した後は、聞き取れなかったところを確認するためにリーディングしてもらいます。この時、分からない言葉や難しそうだと思ったところは説明していきます。いつも2~3か所ほど難しい語彙や内容が含まれているので、正確な理解ができるように説明します。

その後T⇒Sで一文ずつリピート練習をします。ここで音読や発音の指導をしていきます。

最後にSだけで全文読んでもらいます。間違ってしまったところは随時指摘しながらきれいな発音で読めているか確認します。

ひと口メモ

「ひと口メモ」を読む⇒今回のトピックについての感想を聞く

「ひと口メモ」を読み、読解練習&知識を深めます。ここでも分からない言葉が出てくると思うので確認してください。 

最後にトピック全体のことや、気になったことをネタに「どう思いましたか」とか「私はこう考えますがSさんはどうですか」などと質問することで簡単な会話の練習をします。

①日本社会や文化の知識を深めるきっかけ作りをする 
②内容について話したり意見を言ったりする会話練習として使う 
③短い文章から少しずつ長い文章を聞いて、日本語の耳づくり・発音練習をする という3つの目的で本書を使うといいです!

口コミ

1992年に出版された中級日本語聴解教材「毎日の聞きとり50日」の新装改訂版です。
現在の日本を取り巻くさまざまな分野からのおもしろい話題を選び、学習者の負担にならないよう短く簡潔な話にまとめている。

rongzi5352

日本語聴解教材

聴解力を付けさせるのに毎日使っています。
便利です。

スウィートエンジェル

まとめ

今回は「新毎日の聞き取り50日上/下」を紹介しました。

この一冊でリスニング練習はもちろんのこと、会話練習のネタになったり、スクリプトを使った読解練習、日本社会や文化の知識を深めることができたりと、色々な使い方ができるのでぜひ興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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